昭和10年に建てられた旧目黒雅叙園3号館:通称「百段階段」は、館内で現存する唯一の木造建築。99段の階段廊下で結ばれた各部屋はそれぞれ趣向が異なり、各部屋の天井や欄間には、当時屈指の画家や大工によって創り上げた美の世界が広がっています。国の登録有形文化財を経て、平成21年には東京都の有形文化財に指定されホテル雅叙園東京の象徴的な場所として当時の面影を現代に残しています。この唯一無二の空間を舞台に、「TAGBOAT」がセレクトした新進アーティスト30名が独創的なアート作品で新たな世界感を創りあげる特別企画が実現しました。昭和-平成-令和と時代を超えたコラボレーションを体感いただけます。
TAGBOATの企業理念である「アートで食べていけるアーティストを増やす」「アーティストの世界観をわかりやすく伝える」は、旧目黒雅叙園の創業者も実践していたことでした。会場内は実際に見学いただくだけではなく「持ち帰れるアート」としてお求めいただくことも可能な企画も。創り手と来場者が作品を通じて出会う未来を担った展示構成となっています。
本展に参加するアーティストは、さまざまな技法による絵画作品はもとより、漉き和紙によるインスタレーションや、写真、デジタル作品、そして立体的な作品など幅広い表現力を持つ新進気鋭の作家が集いました。
百段階段内の意匠の異なる各部屋に複数のアーティストが合同展示をし、作家同士、そして空間との相乗効果によってそれぞれの魅力を最大限にまで引き上げる試みとなっています。
光を集め、空間に浮遊する鹿の展示「存在の力」を語る|西島雄志
大きな存在感を放つ彫刻作品。素材にジーンズを使う理由|塩見真由
木漏れ日が降り注ぐような岩絵の具の抽象画。その新しい手法とは|ホリグチシンゴ
東京に佇むビル、映り込む人々の営み。映像に込められた真意とは|前田博雅
本物の紙幣を刻んでコラージュ。浮世絵に新たな息を吹き込む|TARTAROS JAPAN
おぼろげに浮かび上がる光と闇の世界。映し出す私たちの姿とは|後藤夢乃
全てはデジタル化されていくけど、うちらの世界はまだまだ美しい|山口真人
頂上で迎えるインスタレーション作品「巡る」に込める想い|伊藤咲穂
インタビュー記事は随時追加予定です。
Aira AKI ayaka nakamura Limo TARTAROS JAPAN 石井七歩 石川美奈子 伊藤咲穂 大槻透 カネコタカナオ 鴨下容子 神田さおり 小池正典 後藤夢乃 榊貴美 塩見真由 田村久美子 坪山斉 友成哲郎 西島雄志 橋本仁 濱村凌 早川モトヒロ ヒロ杉山 廣瀬祥子 ホリグチシンゴ 前田博雅 柳田有希子 山口真人 渡邉光
展覧会名: | 「TAGBOAT×百段階段」展 ~文化財と出会う現代アート~ |
開催期間: | 2020年9月11日(金)~10月11日(日) |
開催時間: | 日~木曜日・祝日 10:00~17:00 金・土・祝前日 10:00~20:00 ※入場は閉館の30分前まで |
入場料: | 当日¥1,600/前売¥1,500 ※9月10日まで公式オンラインチケットにて販売 学生¥500 ※要学生証呈示、未就学児無料 |
会場: | ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」 |
主催: | 株式会社タグボート・ホテル雅叙園東京 |
販売窓口: | ホテル雅叙園東京(当日のみ)、公式オンラインチケット |
※オンラインチケットでは、通常の入場券のほか、優先的にご入場いただける日時指定券もお求めいただけます。