2023年4月6日(木) ~ 5月6日(土)
営業時間:11:00-19:00 休廊日:日月祝
※4月14日(金)・4月15日(土)は、tagboat Art Fair 開催と重なるため休廊とさせて頂きます。
※4月29日(土)は祝日のため休廊いたします。お越しの際はご注意ください
*オープニングレセプション:4月6日(木)18:00より
入場無料・予約不要
どなたでもご参加いただけます
会場:tagboat
〒103-0006 東京都中央区日本橋富沢町7-1 ザ・パークレックス人形町 1F
この度、人形町に新設したtagboatにて現代アーティスト・石井七歩による個展「IDEAL RED」を開催いたします。
1991年東京生まれ、東日本大震災が発生した2011年に芸術家としてのキャリアをスタートさせた石井七歩。村上隆のギャラリーHidari Zingaroのグループ展でデビューを果たし、その直後より美術館での企画展や芸術祭に参加するなど意欲的に活動の幅を広げています。
現代社会の構造と、宇宙の本質的な構造とを重ね合わせた視界を様々なメディウムを用いて表現。都市化する人間の構造について熟考し疑問を呈しつづけています。
くりかえし増殖する細胞や幾重にも連なる四角の建築物がどこまでも広がっていくように彼女の作品からは強い生命力を感じ取れます。
タグボートでは2度目の個展となる本展では、新作を多数展示・販売いたします。緻密かつ圧倒的な存在を放つ作品をぜひご高覧ください。
EC販売
※オンライン作品販売開始:2023年4月6日(木)13:00から
※ご購入には会員登録が必要となります。事前の会員登録をお願い致します。
※会場とオンラインでの同時販売となりますため、作品をご用意できない場合がございますので、あらかじめご了承ください。
転売について
(タグボート利用規約)
CONCEPT
この血液の赤は、いったいどこから来たのだろう。
血の赤は赤血球の赤だ。そこに含まれるヘモグロビンの赤だ。ヘモグロビンは鉄を中心にできている。すなわち、血の赤は鉄の赤だ。
鉄はどこから来たのだろう。地球の重さの3分の1は鉄だ。ここは鉄の惑星だ。
どうやらこの宇宙では、1000万光年もの広い範囲で、鉄の存在する割合がほとんど均一なのだという。ばらつきが全然ない。それはなぜなのか。
宇宙がもっともっと小さかった100億年前、星たちの中で鉄(重元素)がつくられた。その星たちが死ぬときの超新星爆発によって、鉄は宇宙中にまき散ちらかされていく。だから、いまの宇宙に広がるほどんどの鉄は、その時代に大量に散らばったものらしい。100億年前に生まれた鉄が、膨張する宇宙の中で、よくかき混ざぜられていったのだ。
むずかしくなってきた。じゃあ今この目に映る鮮烈な赤の感覚は、100億年前からやってきたものなのだろうか。私の中の赤や、きみの身体の中の赤は、100億年前の星たちの死から、ずっとつながっているのだろうか。
かように赤は特別だ。
ここ5年の私はずっと、空想的な赤、理想的な赤、観念的な赤を追いかけている最中だ。私は追っているその赤に『IDEAL RED』と名付けた。この展覧会は、その中間発表会である。
石井七歩
展示作品紹介
「LAYERS OF MIND – 43」2023 41.5x 41.5x 41.5cm
雲母引紙にインクジェットプリント、アクリル、インク
「LAYERS OF MIND – 42」2023 41.5x 41.5x 2cm
雲母引紙にインクジェットプリント、アクリル、インク
「生の祝祭 – 43」2023 40x 40 x3.5cm
カンバスにアクリル
PROFILE
1991年東京生まれ。東京在住。
フラクタル構造を持つ形状にこだわりを持ち、オールオーバー画面の模様的なドローイングや、生物的な印象を持つ赤色を多用した絵画作品を発表している。
2011年の震災直後より、石井はモノクロームの緻密なドローイングによる制作活動と発表を開始。人工の象徴としての建築物が無思慮・無遠慮に増殖していく様子と、それを呑み込む自然摂理としての抽象物が、同一画面上で拮抗する様子を主題にした。石井はこのテーマを「基本的な世界観の設計図」と呼び、その後も一貫して同テーマを保持しつづけている。
2018年以降には、血液を彷彿とさせる赤色を使用した作品が現れはじめる。ミニマルな要素がくり返し増殖してゆくオールオーバーな絵画作品が増え、より生物的な印象を強化した表現へと作品を展開させた。
石井はインスピレーションの源を抽象的な精神世界に持ち、目に映るものの表層の模写ではなく、その本質的な構造を捉えることに要点を置く。さまざまに表現方法を変えながらも、一貫して本質的構造への飽くなき探究をつづける石井が、その芸術制作の手を止めることはないだろう。
Naho Ishii is a Japanese Artist and Visual philosopher born in Tokyo 1991.Naho started career in artist in 2011 when a huge earthquake occurred in Japan.
Naho is obsessed with fractal-structured shapes and always incorporates them into her art work. Her uses various mediums to contemplating and expressing doubt regarding about structure of urbanized people.2022年
主な個展
2016年 Broken Tokyo(中銀カプセルタワー/銀座)
2018年 Her name is Metropolis(阪急MEN’S東京/銀座)
2020年 ESCAPE (tagboat gallery /銀座)
主なグループ展
2011年 堂島リバービエンナーレ(堂島リバーフォーラム/大阪)
2012年 超群島 HYPER ARCHIPELAGO— ポスト3.11のアーキテクト/アーティストたちの世界観(EYE OF GYRE/表参道)
2012年 超群島-ライト・オブ・サイレンス(青森県立美術館/青森)
2012年 アーティスト・アジト (Hidarizingaro/東京)
2012年 アーティスト・アジト2(GEISAIgallery/東京)
2012年 されど少女は虚空の世界で(FUMA Contemporary Tokyo/銀座)
2013年 VOCA展(上野の森美術館/上野)
2013年 秋葉原モンパルナス(GEISAIgarally/東京)
2013年 Intolerance World(GallaryPONCOTAN/札幌)
2018年 TOKYO ILLUSION 東京幻境日本當代藝術展(台中軟體園區Dali Art藝術廣場/台湾)
2018年 ブレイク前夜展(Bunkamura Gallary/渋谷)
2019年 ドリス ヴァン ノッテン主催 INTERPRETATIONS, TOKYO−17世紀絵画が誘う現代の表現(原美術館/東京)
2019年 アート解放区(TENOHA代官山/東京)
2020年 TAGBOAT×百段階段 展(目黒雅叙園/東京)
2020年 代官山NOEL アート解放区(TENOHA代官山/東京)
2021年 CORE part2(tagboat gallery /銀座)
2022年 アート解放区 (三越前福島ビル/東京)
2022年 和のあかり×百段階段2022展(目黒雅叙園/東京)
2022年 CORE part12(tagboat gallery /銀座)
主な芸術祭
2017年 六本木アートナイト(六本木/東京)
2018年 道後オンセナート(道後温泉街/愛媛)
主なアートフェア
2021年 TAGBOAT ART SHOW × 阪急MEN’S TOKYO(阪急メンズ東京/東京)
2022年 tagboat Art Fair 2022(ポートシティ竹芝/東京)
2022年 Art Fair GINZA(銀座三越/東京)
2022年 Art Fair HAKATA(博多阪急/福岡)
主な受賞
2012年 GEISAI#16・飯田高誉賞
2017年 Independent Tokyo 2017・池内務賞その他
2018年 装丁画 ティモシー・モートン著『自然なきエコロジー 来たるべき環境哲学に向けて』
2019年 装丁画 河本英夫, 稲垣諭 著『iHuman:AI時代の有機体-人間-機械』
2020年 挿絵 雑誌VERY連載「コロナ禍のメディアリテラシー」
メディア出演
2011年 TOKYO FM「エフエム芸術道場」
2017年 BSフジ「ブレイク前夜」特集出演
2017年 朝日新聞デジタル特集「500年後に友達を作りたい」 美大を3か月で中退後、街を描き続ける20代女性アーティスト
2019年 BSテレ東「ファッション通信 #1604 WEST MEETS EAST〜来日デザイナーズスペシャル〜」
2022年 日本テレビ「超無敵クラス」出演
2022年 テレビ朝日「かまいガチ」作品出演