2019年3月15日(金)~4月18日(木)
年中無休 11:00ー20:00
レセプション:3月15日(金)18:00−20:00
開催場所:tagboat
〒100-8488 東京都千代田区有楽町 2−5−1 阪急メンズ東京7F
現代アートのオンラインギャラリーを運営する株式会社タグボートが、2019年3月15日(金)よりギャラリースペースを現在の人形町から銀座へ移転する。
通常のコマーシャルギャラリーと同様に毎月企画展を開催していきながら、最新のトレンドとなるVR(バーチャル・リアリティ)を活用したアート作品を常時鑑賞することができる空間を作ることで、これまでにない鑑賞体験と購入体験を提供する。
企画展 杉田陽平 展 「マテリアル・ワールド」
柿落としとなる展覧会は、若手作家ながらも完売作家の異名をとるほどの実力を持つ杉田陽平による個展「マテリアル・ワールド」(2019年3月15日(金)~4月18日(木))。
画材の持つ可能性を最大限に活用した表現によって、抽象画や具象画など幅広く野心的な作品を作り出し、見るものを作品世界に引き込む意欲作が並ぶ。
今回の杉田陽平の作品は、画材が持つ多様な活用法を徹底的に考え抜いたことによる「発明」である。
例えば、パレットの上に盛った絵の具は無造作に置かれているが、それをパレットから剥がして作品として作り上げるなど、今までの発想では出来なかったような画材の可能性にまで発展している。
彼は、固形化させた絵の具でさえも画材として使っているのだ。
そうすることで、具象として作る作品が、抽象的にも見える錯覚を呼び起こし、まさに抽象と具象が共存しているかのように映るのである。
展示作品
杉田陽平
1983 三重県生まれ、東京都在住
2008 武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業
主な個展
2005 “happy painting”トーキョーワンダーサイト本郷
2008 “杉田陽平展”新宿都庁 東京
2008 “platonic painting”ギャラリーMoMo両国 東京
2010 “emotional wild”gallery4walls 韓国ソウル
2011 “Ecce Homo”ZENFOTO gallery 六本木
2012 “めぐり逢う時間達”スプラウトキュレーションgallery 清澄白河
2013 “BLACK SWAN”MEGUMIOGITAGallery 東京
2013 “はてしない物語” 渋谷西武美術画廊 渋谷
2013 “ラビット・アイズ”MAKI FINE ARTS Gallery 東京
2014 “新作とコレクション”みんなのギャラリー 東京
2015 “印象派と具体美術が心地よい関係を保ったなら”みんなのギャラリー 東京
2016 “the intergalactic”MEGUMIOGITAGallery 東京
2017 “絵画の花びら”H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHI 東京
主なグループ展
2009 “ART in The AKY”天野太郎キュレーション 新丸の内ビルディング 東京
2010 “山本冬彦コレクション展”佐藤美術館 東京
2012 “アートをうちに持ち帰る、楽しくて、温かい毎日が始まる。”石鍋博子キュレーション 銀座三越8階ギャラリー 東京
2013 “KISS THE HEART♯2 三越日本橋本店 東京
2013 “CROSSOVER” AKI Gallery 台湾
2015 “中之条ビエンナーレ2015″群馬
主な受賞
2007 シェル美術賞2007中井康之審査員賞 昭和シェル石油株式会社買い上げ 代官山ヒルサイドフォーラム
<同時企画>VRアート展示
ギャラリースペース内にて、VRの技術を駆使した最先端のアート作品を鑑賞できる。
第1弾はレインボー制作による、金沢21世紀美術館でも好評を得た作品であるVR工芸「今日の神殿-Regeneration(再生)」。世界でもまだアート作品としてのVRを鑑賞できる場は数少ないが、タグボートでは期間ごとに入れ替えながらVR作品を展示する。
VR工芸「今日の神殿-Regeneration(再生)」
*VR作品のため13歳未満の方はご鑑賞できません。
*本作は、本編(5分)とショートヴァージョン(3分)があり異なるバージョンで展示する場合があります。
[作品提供]
金理有
山本基
TARTAROS JAPAN
[企画、ディレクション、共同キュレーション]
TARTAROS JAPAN
[VRプログラミング、VR映像制作]
yuki
[プロデュース、共同キュレーション]
絹川大
[制作]
レインボー
作品提供
金理有
1980年日本人の父、韓国人の母のもと大阪府に生まれる
大阪芸術大学大学院 芸術制作研究科修士課程修了
縄文土器に興味を抱き研究書などを読み進める中で、縄文人が用いる象徴的なモチーフや図形に人間の人間たる所以を感じ、作陶のモチーフとする。世界中の古代文化に偏在する様々な図形や数字、モチーフの背後に、我々の祖先何を見出していたのか。その実践的考察として制作を行なっている。
「ヨコハマトリエンナーレ2011」横浜美術館、神戸ビエンナーレ2009現代陶芸展準大賞 他
山本基
1966年広島県尾道市生まれ。金沢美術工芸大学卒業。若くしてこの世を去った妻や妹の思い出をテーマに、床に塩で巨大な模様を描く。展示後は鑑賞者と共に作品を壊し、塩を海に還すプロジェクトを実施。金沢21世紀美術館の他、MoMA P.S.1、エルミタージュ美術館、東京都現代美術館等で発表。現在、金沢市在住。
作品提供、VR工芸企画、ディレクション、共同キュレーション
TARTAROS JAPAN /日乃谷 啓
1969年石川県金沢市出身。石川県立工業高等学校工芸家卒。原型師、プロダクトデザイナーを経て40代に瞑想体験を契機に芸術活動に入る。近年は実験的な展示キュレーションも行う。偶像彫刻、紙幣絵画等のコンセプチャルアートを制作。沖縄在住。領域横断をテーマとした現代美術ギャラリー「レインボー」ディレクター。
VRプログラミング、VR空間構築、VR映像制作
yuki
VRテクノロジスト
対極に位置しているように見える「工芸品」と「仮想空間」が組み合わさった世界に魅力を感じ、VR工芸プロジェクトに参加。 「レインボー」テクノロジーディレクター
プロデュース、共同キュレーション
絹川大
1980年愛媛県生まれ。2011年石川県野々市市にルンパルンパを開廊。新進気鋭のアーティストの為の実験・表現の場として、現代美術・現代工芸を中心に企画展を行っている。ジャンルの境界線を飛び越えた、勢いのある個性豊かな作品を展示。 「レインボー」ディレクター
[制作] レインボー
領域横断をテーマとした現代美術ギャラリー。
21世紀の芸術は専門分野の横断領域に存在する。このコンセプトを美術作品として市場にリリースし、新しい芸術価値を確立する事を目的に2019年に金沢で設立。
GalleryRainbow.com
VR工芸「今日の神殿-Regeneration(再生)」
TARTAROS JAPAN 現代美術家
VR工芸「今日の神殿-Regeneration(再生)」は、複数の工芸作品、現代美術作品をVR技術により仮装空間である「神殿」にキュレーション展示したVR作品です。作品の巨大化、鑑賞者の浮遊等、VRの特性を活かした鑑賞体験を通じて工芸、現代美術、テクノロジーを含む21世紀の芸術を模索しています。
作品鑑賞=「作品を祀る神殿空間」として設計し、キュレーション展示におけるVR展示表現、VR鑑賞の可能性を開拓する作品でもあります。
キュレーションテーマは東洋的な信仰の現代的“再生-Regeneration“ です。
人の深層心理にあるアニミズムなどの自然信仰は現代社会においては依代となる文化や習慣は形骸化し消えつつあります。
しかし現代工芸や現代美術には祈りの表現が深く現された作品があります。
今回キュレーションされた作家達は、人間の潜在的なリビドーを喚起するシャーマンとも解せます。神殿に配置された作品は、様々な祈りの場に鑑賞者の意識を戻すアンカーの様な働きをします。