2020年8月14日(金) ~ 9月3日(木)
営業時間:11:00-20:00
*8月18(火)は阪急メンズ東京全館休館
*最終日は18時close、他、館の営業時間に準ずる
入場無料
会場:阪急MEN’s TOKYO タグボート
〒100-8488 東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急MEN’s TOKYO 7F
銀座、阪急MEN’s TOKYO 7F、タグボートのギャラリースペースにて、現代アーティスト・ヒロ杉山による個展「DROP SHADOW」を開催いたします。
ヒロ杉山はアーティストだけではなく、アートディレクター、大学教授と、その才能をあますことなく多彩な活動をしています。
PARCO文化にはじまる日本のサブカルチャー全盛のときからイラストレーターとして活躍を始め、バブル崩壊後に多くのクリエイターが仕事を失う中でも、その輝きを失うことなく活躍し続けているのはとてつもないパワーです。
ヒロ杉山のもつ強さとは常に姿を変えながら制作していく柔軟性にあります。
そのときそのときの流行に惑わされることなく、あくまでサブカルチャーの立場にこだわり作家性を変容させているのです。従い、「ヒロ杉山といえばこれ」といったアイコンやスタイルは特定されることなく、変貌していくその姿こそがヒロ杉山ということなのでしょう。
今回の展覧会は、コンピューターグラフィックの手法をあえてアナログ的にキャンバスに落とし込んだものです。キャンバスの上で繰り広げられるギリシア神話の神々は、偶然描かれた黒の背景にマッチするモチーフとしてこれも偶然ヒロ杉山の頭の中で想像されたものであります。
時代を駆け抜けていく中で時代と予定調和をすることなく、自分の描きたいことにこだわるスタイルこそがヒロ杉山のスタイルであり、常に変化していく作風が我々を毎回楽しませてくれます。
ヒロ杉山渾身の最新オリジナル作品をどうぞご高覧ください。
CONCEPT
今回のタイトルのドロップシャドウとは、コンピューター上での用語で、オブジェクトに影を落として、立体的に見せることを意味します。デジタルの中ではその表現は、難無く行われますがここ数年、その表現をキャンバスの上、アナログな表現として試みています。
いつも個展の1年ほど前から制作に入るのですが、描き出しはいつもゴールが見えていません、とりあえず描き始めます。今回はキャンバスを黒で塗るところから始まりました。黒いキャンバスの上に何色もの絵の具を解き放ち絵の具が水で流れて、時間が経つにつれて絵の具が混ざり合い偶然出来上がった抽象画。それを1〜2ヶ月壁に立てかけて眺めていました。そうするとその抽象画の上に何を描くべきかが、見えてくるんです。その偶然できた抽象画はまるで銀河のようでもありました。銀河の上に、ギリシャ神話の神々の姿を描くことが見えてきました。
20代の頃から変わらないのですが、図鑑やカット集など作家性の無い、匿名性の高い図版に惹かれていてよくそういうものを絵のモチーフに描くことがあります。描かれているモチーフは完全に具象なのですが、匿名性が高い分抽象度が上がり作家性が低くなるのが面白くて。
今回は1969年に出版されたカット集の中の3センチくらいの小さな印刷物を、拡大して抽象画の上に描いています。
●ヒロ杉山展「DROP SHADOW」インタビュー
「 DIANA」130.5 x 97cm
「 ACHILLES」130.5 x 97cm
「 HORUS」72.5 x 61cm
「 APOLLO」72.5 x 61cm
「 JUPITER」72.5 x 61cm
「 HERCULES」72.5 x 61cm
「 EUTERPE」72.5 x 61cm
「 TWINS」53 x 45.5cm
「 LAOCOON」53 x 45.5cm
「 MARS AND VENUS」53 x 45.5cm
「 MINERVA」53 x 45.5cm
「 NEPTUNE」53 x 45.5cm
ヒロ杉山
PROFILE
〈個展〉
2018年
“ONE HUNDRED AND EIGHT” /東京、ADギャラリー
2016年
“EVERYTHING IS CONNECTED” /東京、ADギャラリー
“SPOTLIGHT” /東京、ヒロミヨシイ ロッポンギ
2014年
“ELM15” /東京、EYE OF GYRE
“LEVEL OF ABSTRACTION” /東京、ADギャラリー
“OBIT” /東京、ヒロミヨシイ ロッポンギ
2012年
“NEW ABSTRACT” /東京、ヒロミヨシイ ロッポンギ
2010年
“AD 2010” /東京、ヒロミヨシイ・ギャラリー
2009年
“SHANGHAI DREAM” /上海、SWFC アート&デザインストア
2007年
“The Borderline” /東京、ヒロミヨシイ・ギャラリー
2006年
“ENTRANCE TO ANOTHER WORLD” /上海、ディアージュ
2005年
“LIE OF MIRROR” /東京、ヒロミヨシイ・ギャラリー
“LIE OF MIRROR” /イタリア、チェンジング・ロール・ギャラリー
“Mind Pleats” /東京、キャノン S ギャラリー
2003年
“79787562” /京都造形芸術大学
“Both SIdes” /名古屋現代美術館
“Complete Display” /東京 ギャラリー360°
2000年
“ENLIGHTENMENT” /パリ、コレット
“2-Delight” /渋谷パルコギャラリー
〈グループ展〉
2011年
“TRIANGLE FOOL”をキュレーション/東京、ヒロミヨシイ ロッポンギ
“After 311”をキュレーション/東京、ヒロミヨシイ ロッポンギ
2009年
“HOTEL AGNES”に参加/東京、ホテル・アグネス
2008年
“AFTER THE REALITY 2”に参加/NY、ダイチ・プロジェクツ
2007年
“六本木クロッシング”に参加/東京、森美術館
2006年
“AFTER THE REALITY”に参加/NY、ダイチ・プロジェクツ
2005年
“163441”に参加/パリ、AAAギャラリー
2003年
“PLANET UNDER A GROOVE展” /ドイツ、ミュンヘン
2002年
“JAM展” に参加/東京、オペラシティー・ギャラリー
2001年
“スーパーフラット展” /ロサンゼルス、MOCA、ヘンリー・アートセンター
“ACTIVE WIRE展”に参加/韓国
“JAM展”に参加 /ロンドン、パーピカンセンター・アートギャラリー
“PLANET UNDER A GROOVE展”に参加/NY、ブロンクス・ミュージアム
“スーパーフラット展”に参加/ミネアポリス、ウォーカー・アートセンター