ホテル雅叙園東京が、東京都指定有形文化財の「百段階段」を舞台に主催するイベント「和のあかり×百段階段」。
「光と影・百物語」を展示テーマに、日本ならではの感性と技術によって生み出される「和のあかり」が、今年も文化財「百段階段」を彩ります。
tagboatから出展するアーティスト
全26出展者のうち、タグボートからは5名の作家が出展・販売致します。文化財「百段階段」という和と伝統に満ちた舞台で、各作家がそれぞれテーマに沿った作品を展開。是非現地に足を運んでいただき、文化財建築と現代アートのコラボレーションをご体感ください。
鈴木ひょっとこ -星光の間
絵巻や浮世絵の伝統的な要素を現代アートに交えながら、独自のユーモアある作品を制作する鈴木ひょっとこ。
本展では、展覧会のテーマの一つ「百物語」にぴったりな4作品を出展致します。愉快な物ノ怪たちの姿に思わずくすり。「星光の間」にて、大人から子供まで楽しめる作品がお待ちしております。
出展作:《家電図 食洗器~河童の皿洗い~》、《家電図 電気湯沸器~コンビニの狸と狐》、《家電図 クーラー~客室の幽霊~》、《家電図 キーボードに目あり》
展示風景
西島雄志 -星光の間
銅線をコイルのように巻き付けたパーツを用い、光の粒に命を吹き込むように形を生み出す西島雄志。
狐は稲荷神が人間に見える形で俗界に遣わした「使い」と言われており、出展作《白狐》では銅の輝きによってその神々しさや凛とした佇まいを増すとともに、愛らしい造形で鑑賞者の心を惹きつけます。
出展作:《白狐》
星光の間・展示風景
オオタキヨオ -清方の間
3DCGを使った最新テクノロジーによる技法を駆使し、現実の三次元の構造や機能を抽象化した内面の美を表現するオオタキヨオ。
出展作《行燈》は、化猫が行燈の油を舐めるというエピソードを連想させます。そして今回のポイントは「影」。ライティングによって映し出される形の妙にもご注目ください。
出展作:《阿吽》(2点組)、《行燈》
展示風景
ヒョーゴコーイチ -清方の間
木をじっくりと炭化させてから成形し磨き上げ、自然との共存や循環・再生をテーマに、無塗装の炭の美を生むヒョーゴコーイチ。
「あかり」によって照らし出される漆黒の表面には、まるで銀河のような広大さを感じさせる木目が現れます。是非近くでじっくりとご覧いただき、その繊細な表現をご堪能ください。
出展作:《Miyabi #1~4》、《Planetes #24》、《まもるべきもの》
全景
石井七歩 -頂上の間
「増殖」を構成要素として視覚的な作品を制作する石井七歩。
緻密なドローイングからインスタレーションに至るまで、その表現は多岐に渡ります。本年は2020年と同じく着物をモチーフとする作品を出展。その完成度は更に進化し、周囲の透けるように光を通すオーガンジー装飾と呼応して鮮やかかつ妖艶な世界をお届け致します。
出展作:《血の花の血》
花弁拡大
「和のあかり×百段階段2022 光と影・百物語」出展作品の販売について
本展覧会に出展されるtagboatアーティストの作品は、全て「会場での現地販売のみ」です。会期中、tagboatオンラインでの販売は実施致しません。作品をご購入希望の方は、会場にお越しいただきますようお願い致します。
ミュージアムショップでのグッズ販売について
本展覧会では、ミュージアムショップにて4名の作家によるオリジナルグッズも販売致します。会場にお越しの際は、是非ミュージアムショップにもお立ち寄りくださいませ。
※こちらも全て現地販売のみとなります。
【販売グッズ一覧】
鈴木ひょっとこ:手ぬぐい 全3種、トートバッグ 全1種
西島雄志:ポストカード 全7種
オオタキヨオ:ネックレス 全1種、カトラリーレスト 全2種
ヒョーゴコーイチ:炭玉 全6種
「和のあかり×百段階段2022 光と影・百物語」鑑賞のポイント
①影を愉しむあかりアート
影があるからこそあかりが際立ち、あかりがあるからこそ美しき影が生まれる。相反する要素が互いを引き立て合う幻想的な作品が揃います。
②百物語
日本の伝統的な怪談会のひとつ「百物語」は、百番目の話を終えると本物の怪異が現れるとされています。あかりアートから見え隠れする妖怪や幽霊は、怪談を上るにつれてその数を増していきます。
③日本各地の文化と技術が集結
日本各地よりさまざまな伝統技術や作品が集結。歴史や風土、生活の中で伝承されてきた職人の手仕事から生まれた作品を間近で鑑賞できるのも見どころのひとつです。
全出展アーティスト
柳井金魚ちょうちん祭り/篠原風鈴本舗/柏木美術鋳物研究所/能作/東洋ケース/弦間康仁/榮/アカリノワ/松竹衣裳・歌舞伎座舞台/中里繪魯洲/伊藤権次郎商店×CRAFCULT/小澤康磨/松風直美/細山田匡宏/西島雄志/鈴木ひょっとこ/いろした工房/オオタキヨオ/ヒョーゴコーイチ/第一印刷所/ThinKniT®/山川建具/園田美穂子/大塚理航/石井七歩/ヨダタケシ
(順不同・敬称略)
ホテル雅叙園東京とは
90年以上の伝統を受け継ぎ、2500点もの日本画や美術工芸品に彩られた唯一無二のミュージアムホテルです。茶室に見立てた全60の客室は80㎡以上のスイートルームで、シンプルさと日本の気品ある美しさを兼ね備えています。もてなしの心を継承する7つのレストラン、日本美の粋を尽くした和室宴会場をはじめとした23の宴会施設、そして本展覧会の会場となる東京都指定有形文化財の「百段階段」を有しています。
開催概要
開催期間:2022年7月2日~9月25日
営業時間:11:30-18:00(最終入館17:30)会期中無休
※8月20日(土)は17:00迄(最終入館16:30)
会場:ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」
〒153-0064 東京都目黒区下目黒1-8-1
主催:ホテル雅叙園東京
チケット情報
当日 1500円
特別前売 1200円(7月1日迄)館内(16:30迄)
学生 800円 ※要学生呈示、未就学児無料