2020年12月11日(金) ~ 2021年1月4日(月)
営業時間:11:00-20:00
*12月・1月 月~木・日 / 11:00-20:00 金・土 /11:00-21:00
12月31日(木) 11:00-17:00、2021年1月1日(金)休館、1月2日(土)10:00-21:00
*最終日は18時close、他、館の営業時間に準ずる
入場無料
会場:阪急MEN’S TOKYO タグボート
〒100-8488 東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急MEN’S TOKYO 7F
銀座、阪急MEN’S TOKYO 7F、タグボートのギャラリースペースにて、現代アーティスト・後藤夢乃による個展「Bacchus,Aradia,Moon dances.」を開催いたします。
後藤夢乃は女子美術大学を卒業後、現在、東京藝術大学大学院油画専攻に在籍中の確かな技量を持つ若手作家です。2020年9月に開催された「TAGBOAT×百段階段」展では出展作品が全て完売するという人気ぶりで圧倒的な存在感を放ちました。
伝説や中世西洋を感じさせるモチーフに浮遊感を覚える神秘的な暗闇には、聖母や神の姿が登場します。人間が神の像を前に祈ることで神聖な領域に触れようとするように、後藤はそれを描くことでその神性に触れようとしています。個人の内省的な幻想世界を描くのではなく、現代の私たちにも共通する人間や事象の根底的な部分を探りながら描くことで、昔からなんら変わることのない今を生きる私たちの存在という不可思議を問いかけます。
人間が共通して持つ愛の形や、宗教観、死生観を、西洋的でありながらも日本的な曖昧さを併せ持つ作風で表現。
タグボートでは初の個展となる本展では、油絵作品の新作約20点を展示・販売いたします。
光と闇のコントラストで妖しさを漂わせる後藤夢乃渾身の作品をどうぞご高覧ください。
【CONCEPT】
宗教的な存在そのものが宿す神性は人間誰しもが持つ愛の形や気持ちの表れであると考え、昔から何ら変わらない現代に生きる私たち人間の存在の不可思議を問いかけます。
神話や伝承、魔術的要素を用いて制作をしています。
作品は暗い画に浮かぶ鮮やかな色彩が特徴であり、世界が明るさだけで成立していないことを暗闇と光によって表現しています。
私が描く様々な色は作り物ではなく自然の中に存在する色たちです。私が現在制作をしているアトリエは電気の数が少なく部屋の中が暗いので人工灯で明るさをコントロールするのではなく、自然光の中で絵を描いています。まるで洞窟の中で描く先史時代の人になったような感覚になります。アトリエでの色の見え方は毎日の天気や時間帯、その時々によって変わります。この色たちは私たちが普段、日常生活を営む上で必要のない、遮断してしまって見えてない色です。例えば実際に暗闇の中、一本の枝をじっと見ているといろんな色が現れてくることと同じです。暗闇の中で光る宝石をつくるように、普段見えない色を見つめながら描いています。
今回の展覧会では、古くから伝わる女神たちを中心に描いています。
ヴェールを脱ぎ今にも踊り出しそうなイシュタル、密会し裏切られる花嫁のメディア、ルシファーを生むディアナ、月明かりの下で行われるダンス、ディオニソスの秘儀におけるイニシエーション、黒い聖母像…。
タイトルにあるアラディアは魔女の女神であり、私自身が魔女術的な視点で捉えた女神像であることを表しています。
女神たちは絵画の中で踊っています。
踊りの始まりから終わりを生と死と復活に重ね、季節が円環していくように織りなされる絵画群を是非お楽しみください。
後藤夢乃
後藤夢乃 展「Bacchus,Aradia,Moon dances.」インタビュー動画
「 Secret meeting」117 x 91.8 cm
「 The mystery of Dionysus (Bacchus)」130 x 161.5 cm
「 Born in Aradia」91 x 91.3 cm
【PROFILE】
1996 東京都出身
2019 女子美術大学 洋画専攻卒業
2020 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻(第一研究室) 在籍
• 受賞歴
2019年
女子美術大学美術館奨励賞、 加藤成之記念賞 ( 総代 )
東京藝術大学O氏記念賞
第55回神奈川県美術展 準大賞
2020年
絵画の筑波賞 優秀賞
神山財団奨学金