2020年10月9日(金) ~ 10月29日(木)
営業時間:11:00-20:00
(*最終日は18時close、他、館の営業時間に準ずる)
入場無料
会場:阪急MEN’S TOKYO タグボート
〒100-8488 東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急MEN’S TOKYO 7F
銀座、阪急MEN’S TOKYO 7F、タグボートのギャラリースペースにて、現代アーティスト・深澤雄太による個展「Landscape」を開催いたします。
鮮やかな色彩表現、たっぷりと絵具を使った大胆なストローク、どこか懐かしさを感じさせる日常のワンシーン。各地を転々としながら、その場所で印象に残った風景を、独特な構図と色彩感覚で描く深澤。その作品は、普段目にするような素朴な題材をモチーフとしながらも、叙情性豊かに鑑賞者の心を揺さぶります。
絵具をのせる過程で一つ一つの要素を吟味し、また反芻することで生じる作家自身の心の躍動を、エネルギーのゆらめきとして画面に表出しているのです。
深澤は、東京藝術大学在学中からすでにその実力を開花し、前回のタグボート主催の個展では、わずか3日で展示作品が完売となりました。アート界期待の新星としてマスメディアにも取り上げられ、新作は売り切れ必至というタグボート屈指の注目若手作家です。
今回で3度目となる本展覧会では、大型作品を含む新作20点の油彩作品を展示・販売いたします。
ありふれた日常の一場面を、瞳に焼き付けるように鮮烈に、そして、美しく描き出す若き才能をどうぞご高覧ください。
【CONCEPT】
私の絵は、実際に見たときの色や形とは違う、私のフィルターを通して描かれる世界です。
そこで描かれるモチーフは、普段の何気ない日常の一場面から切り取られたスナップショットのようなものです。実際にカメラを使った取材も行っていますが、カメラに映し出されたモチーフをそのままキャンバスに描き写し取るのではなく、私と絵とのやりとりで出てくるモチーフの捉え方を描きだすことを大切にしています。それは、写真に映ることもなく、実際の視覚でも見ることもできないもので、あえて言葉にするのであれば「人間の特有の感覚」と言えるものです。
「人間の特有の感覚」とは、視覚的に捉えた情報を内に取り入れ、反芻することによって揺れ動く、心のあり方だと思います。
私は、その揺れ動く心を、衝動的とも言える筆致を重ね、物質的な痕跡として残すように描いています。鑑賞者は絵の具の厚みや線の引き方から、私の息遣いや時間の経過を感じることができると思います。
絵画に込めた気持ちや姿勢は、正直に絵の表情として浮かび上がってくるものです。画家の心は常に揺れ動きながら、感覚に映し出された形や色をつかまえようとしています。そうやって私のフィルターを通して最終的に出てきたものが、私が本当に見たかった世界となるのです。
「夜梅雨、傘などは不要で共にさまよう。」 112 x145 cm
「檀山からの眺め(豊島)」 97 x130 cm
「立川の高架上」130×162cm
「ゴムボート」130×162cm
「立川のヤギ」162×112cm
・深澤雄太 展「Landscape」インタビュー動画
【PROFILE】
東京都日野市生まれ。虫取りや運動に熱中し、活発な幼少期を送る。高校から美術の道を志し、片倉高校(普通科造形美術コース)に入学。その後、東京藝術大学油画学科に現役で合格し、卒業後は本格的に作家としての道を歩み始める。
-経歴―
1996. 東京都日野市生まれ
2015.3 東京都片倉高等学校 普通科 造形美術コース 卒業
2019.3 東京藝術大学 絵画科 油画専攻 卒業
2019.12 2ヶ月間の上海(朱家角)にて滞在制作
2020.3 4ヶ月間の香川県(豊島)にて滞在制作
-主な展覧会-
2014.8 タチビ祭(立川美術学院、東京)
2018.7 初個展「泣いて、静かになる。」(tagboat、東京)
2019.1 卒業展(東京藝術大学/東京都美術館、東京)
2019.3 企画個展「吊るされた肉」(gallery MARUHI、東京)
2019.9 個展「nostalgia」(tagboat、東京)