2020年9月4日(金) ~ 9月24日(木)
営業時間:11:00-20:00
*最終日は18時close、他、館の営業時間に準ずる
入場無料
会場:阪急MEN’s TOKYO タグボート
〒100-8488 東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急MEN’s TOKYO 7F
銀座、阪急MEN’S TOKYO 7F、タグボートのギャラリースペースにて、現代アーティスト・山本和真による個展「Nightcall」を開催いたします。
山本和真は2019年に東京藝術大学油画専攻に入学し、現在も大学に在籍しながら精力的に活動する新進気鋭の若手作家です。
現実とインターネットの境界線が曖昧になりつつある現代。スマートフォンやSNSの普及によりその状況はますます加速の一途をたどっています。虚像や模造としての画像、イメージがインターネット上で氾濫し、それらを日常的に享受する私たち現代人は、インターネットの中に一種のリアリティを持っていると山本は考えます。
山本は、五感で感じられる森や空といった三次元空間と、映画やアニメ・ゲームなどの二次元的なコンテンツから流用したイメージとを、3Dモデリングを駆使しながらキャンバス上で融合させることにより、現実と仮想が混在する現代社会の様相を表現しています。
タグボートでは初の個展となる本展では、新作の大型作品を展示いたします。
相反するものを同じ枠組みの中で同居させ、情報社会におけるバーチャルとリアルのグレーな境界線にアプローチする山本和真渾身の作品をどうぞご高覧ください。
CONCEPT
3次元空間と2次元空間はどちらも全く違う空間であり存在だが、お互い独立し存在することの出来ない領域だ。
その中でどちらも享受して生きている我々人間にとって3次元の物や生物、自然に触れる感覚と2次元のメディアに触れる感覚は今や同一線上にある。
この2つの空間は人々の意識下においてメランジュのように混ざり合いグレーゾーンを形作っている。このグレーゾーンの顕在化を行う中でミームに着目し制作を始めた。ミームとは遺伝子との類推により作られた概念であり、遺伝子が生物を形成し、進化させていく情報であるのに対し、ミームは文化を形成し、進化させていく情報である。
このミームから派生し、インターネット環境や文化に限定されたインターネットミームをモチーフとし、3次元空間へ寄り添う形での2次的メディアの技術の進化がある中での2次元の現実逃避媒体としての可能性や価値、また技術の発展により完全に別れた空間がよりシームレスになる事による物質や肉体の必要性、空間性への危険性の提示を行いたい。
● 山本和真展「Nightcall」インタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=EbfQ1Qq9HkE
「 GHOUL」162 x 162 cm
「 Exists 遭遇 #2」116.7 x 116.7 cm
「 Woody Pride」 97 x 145.5 cm
「 Deep Six Textbook」 130.3 x 162 cm
「Untitled」 116.7 x 72.7 cm
山本和真
PROFILE
東京都生まれ、2019年に東京藝術大学油画専攻に入学。
幼い頃からゲームやスマートフォン、映画などを快楽的なツールとして扱い、現実逃避するように執着して遊んでいた。現代のカオスで異質な様相を大衆文化やSNSなどのイメージからアプロプリエイトし、3Dモデリングで画像を再構成するような新しい技法にチャレンジしている。
-経歴―
1998年 東京都生まれ
2019年 東京藝術大学 油画専攻 入学
【主な受賞】
2019年 A-TOM ART AWARD 2019入選 青井茂特別賞受賞
【主な展示】
グループ展
2019年 「林祐人・山本和真 二人展」 YUGAgallery / 東京
2019年 藝祭 「かいまみ」 東京藝術大学上野校舎 / 東京