TAGBOAT AWARD 台北凱旋展
tagboat Galleryでは第12回TAGBOAT AWARD受賞者(徳永博子、田中良典)が台湾で展示した作品の凱旋展を開催いたします。
作品のなかに美しい粒子を漂わせ、ひとつの小宇宙を表現する徳永博子。どこか懐かしさを感じさせるインターネット世界のモチーフを扱う田中良典。東京から台北の地へ放つ、2人の気鋭の作家による渾身のメッセージをお楽しみください。
TAGBOAT AWARD 台北凱旋展
徳永博子 Hiroko TOKUNAGA and 田中良典 Yoshinori TANAKA
■展示作品
徳永博子
田中良典
■参加作家紹介
Hiroko TOKUNAGA
1983 長崎県生まれ
2009 東京造形大学美術学部絵画科中退
東京在住。2018年末に個展開催予定。
個展
2002 -pre TOKAY GECKO AWARD-
「innocent」 GALERIE RECOLTE(福岡)
2007 「リトルカオス」 cafe NEUTRAL+(長崎)
2015 「永遠の中に一瞬があるのか、一瞬の中に永遠があるのか」PÚBLICO(長崎)
グループ展
2004 cafe week 2004 「espace exhibition」 cafe espace(長崎)
2005 「DISCOVERY 2005」 KEY gallery(東京)
2007 「鬨の声-ときのこえ-」 喫茶 あちゃ(東京)
「絵画科大博覧会」東京造形大学内(東京)
2008 「LIFE WORK」東京造形大学内(東京)
「Futari.」吉野純粋蜂蜜店のギャラリー(東京)
2014 パレットクラブ卒業制作展(東京)
「journey」ペーターズギャラリー(東京)
「GOMOKU」cafe&gallery Patina(東京)
2016 11th TAGBOATAWARD(東京)
TAGBORT ART FES 2016 Independent(東京)
shonandai project “WILL” shonandai MY gallery(東京)
2017 12th TAGBOAT AWARD(東京)
[受賞]
2001 アジアデジタルアート大賞展 カテゴリーB 大賞受賞
2016 11th TAGBOAT AWARD 審査員特別賞塩入敏治賞受賞
2017 12th TAGBORT AWARD グランプリ受賞
田中良典(準グランプリ受賞)
Yoshinori TANAKA
現代美術家
1978年京都府生まれ。東京都在住。
「ストリート・イーサネット・フィールド」
近年の主な活動
受賞
2017年 「京都国際映画祭2017」優秀賞
2017年 「12th TAGBOAT AWARD」準グランプリ
個展
2014年 「Projection Reality」なんなんな/愛媛
2014年 「DECODIA」なんなんな/愛媛
2011年 「EX-旭日」AMPcafe/東京
二人展
2017年 「事実展」TURNER GALLERY/東京
三人展
2016年 「EX-憂国」asagoro/東京
グループ展
2014年 「RKR社 未確認ゲーム発表会」TURNER GALLERY/東京
2013年 「シブヤスタイル vol.7」西武渋谷店/東京
2013年 「ゲームからの脱出」展 TURNER GALLERY/東京
2012年 「全国アート物産展」そごう柏店/千葉
イベント
2012年~現在 「龍宮学校」旧鵜来島小中学校/高知
2011年 「るくる島黄金伝説」鵜来島/高知
CONCEPT
徳永博子
「集積」と「知覚」
人は同じ瞬間、同じ環境を共有していても、同じものを見ているとは限りません。それぞれが無意識に得たい情報を、適切な量選び、それぞれで知覚している。私が捉えているものを、他の人が捉えていないという事も常にありうる。
みんな、違う世界を生きているようだなと思います。
この世界に存在する物質は全て粒子で構成されていると言われています。一つでは目に見えないほど細かな粒子が引き寄せあい、塊になって、肉眼で見ています。
私にはひとつひとつの細かな粒子が「個人の知覚」のように思え、たくさんの視点や情報が集積し、一つの物質や風景を作っているのではないだろうか。それを目に見える形に表現できないかと、制作を続けています。
田中良典
この波は、あの波と繋がっている。
わたしたちが日々の生活において発する言葉は、この世界を巡り巡って、だれかの生活に届き、だれかの未来を少しずつ変えていく。インターネットに散らばるだれかの言葉もまた、わたしたちの未来を少しずつ変えていく。感情は永遠に周回するのだから。
東京の波は、台北の波と繋がっている。
わたしたちは海をみて想う。遠い土地のこと、遠い過去のこと。わたしたちはインターネットをみて想う。近い友達のこと、近い未来のこと。
人工知能は人間よりも人間らしくなり、仮想情報は現実よりも現実らしくなる。いずれ、わたしたちは世界がプログラムだったことに気づくだろう。自然がデータだったことに気づくだろう。その時、わたしたちに感情は周回するのだろうか?
わたしたちは喜べるだろうか?わたしたちは哀しめるだろうか?
わたしたちが人間として生活した日から、わたしたちの世界が終わる日へ、だれかに光の手紙を綴ろう。
それでも、希望の朝があると。