2019年11月15日(金)~12月19日(木)
営業時間:11:00-20:00
*最終日12月19日は18:00までとなります。
*他、館の営業時間に準じます。
入場無料
会場 :阪急MEN’s TOKYO ギャラリータグボート
〒100-8488 東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急MEN’s TOKYO 7F
オープニングレセプション:11月15日(金)18:00-20:00
銀座、阪急MEN’s TOKYO 7F、タグボートのギャラリースペースにて、アーティスト・清水智裕による個展「Full Empty」を開催します。
1977年岩手県に生まれた清水は、2008年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業しました。かわいらしくもシニカルな視点と、巧みな画面構成力で築いた作品世界が人気を呼び、アーティストとしてのキャリアを始めるや否やすぐに頭角を現します。
若手作家の登竜門とも言える展覧会「ワンダーシード」に大学卒業後3年連続で入選し、アート界の話題を集めた清水智裕。2016年に行われたタグボート主催のIndependent Tokyoでは見事にグランプリを獲得し、ニューヨークでの展示の機会を得ました。
着実にアーティストとしてのキャリアを築き上げるなか描き方を絶え間なく模索しつづけ、2018年、絵具を拭き取ることで、白と黒の中にモチーフが印象的に浮かび上がる現在の技法に至ります。渾身の新作で挑んだTAGBOAT AWARDでは見事グランプリを獲得し、海外での発表の場を広げました。
タグボートでは初の個展となる本展では、新作を中心に、旧作を含めた20点あまりを展示・販売いたします。近年ますます表現力に磨きのかかる、清水の描く作品世界。静謐と郷愁が交錯する清水智裕の真骨頂をご高覧ください。
清水智裕
1977年 岩手県生まれ
2008年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業
CONCEPT
“ものを描く”のではなく、“それ以外を消す”というやり方で作品を作っています。
キャンバス一面を絵の具で塗りつぶした後、描きたいものをイメージし、その周囲をふき取ることで、ものの形を浮かび上がらせています。描くというよりは発掘に近いかもしれません。
絵の具のぬかるみの中にもともと埋まっていたかたちを掘り起こしていく、という感覚です。
では実際に発掘するものとは何か。
私がキャンバスを前にして思い巡らすもの、それは今までの自分の記憶です。
子供の頃、夢中になって見ていたTV番組。
夏休みのだだっ広い校庭。
忘れられない映画の1シーン。
卒業アルバムに並ぶ友人の顔写真。
外国の町のにおい。
衝撃的なニュースを伝える単調な声と報道写真。
今日の朝食。
…
遠い昔から数分前までの、延々と積み重なった記憶を掘り起こし、繋ぎ合わせ、現在の自分が把握し直した“かたち”として視覚化したい。
このたび展示するのは、そのような思いで作り上げた作品群です。
ご高覧頂ければ幸いです。
<主な受賞歴>
2006年
「トーキョーワンダーウォール2006」入選
「第15回青木繁記念大賞展」入選(福岡/石橋美術館)
2008-2010年
「ワンダーシード」3年連続入選
2016年
株式会社タグボート主催「independent展」グランプリ
<主な個展・グループ展・その他>
2007年
個展 Emerging artist support program 「たべちゃいたいくらい。」(東京/トーキョーワンダーサイト本郷)
2008年
個展「ひたひたの水」(東京/exhibit Live & Moris)
2009年
個展「ま昼のまぼろし」(東京/ギャラリー坂巻)
2010年
「Peering through a Kaleidoscope -A Group Exhibition of Emerging Japanese Artists」(シンガポール/iPRECIATION Singapore)
個展「あいつの気配と隠された部屋」(東京/ギャラリー坂巻)
「ゴゴノビネツ 清水智裕+三好愛」(東京/フリュウ・ギャラリー)
2011年
個展「Emerging Japanese Artist – Shimizu Tomohiro」(シンガポール/iPRECIATION Singapore)
「A Group Exhibition of Emerging Japanese Artists」(香港/iPRECIATION Hong Kong )
個展「魅惑のリゾートプラン」(東京/ギャラリー坂巻)
個展「ざわざわゾーン」(大阪/DMO ARTS)
「スクエア・ザ・セレクタブル 4展」(東京/フリュウ・ギャラリー)
2012年
個展「ずっと聞こえている音楽」(東京/ギャラリー坂巻)
個展「清水智裕展“道の向こうに見えるもの”」(東京/銀座三越)
「ふるさと文学さんぽ 岩手」(監修・須藤弘明、大和書房)の装画を担当
2012年
個展「清水智裕特集“分離と沈澱”」(東京/銀座三越)
「錯視の迷宮展」(東京/フリュウ・ギャラリー)
「手のひらの花火」(山崎聡子、版画研究社)の装画を担当
2014年
個展「霧が晴れたら新世界」(東京/Azabujuban Gallery)
「YOUNG ART TAIPEI 2014」(台北/リージェント台北)
2015年
個展「惑星Qの定時連絡」(大阪/DMO ARTS)
個展「ワールドインザスープ」(東京/Azabujuban Gallery)
「Affordable Art Fair Singapore 2015」(シンガポール/F1 Pit Building)
「Young Art Taipei 2015」(台北/SHERATON GRAND TAIPEI)
個展「サマーユラメキウィーク」(東京/フリュウ・ギャラリー)
個展「室内楽」(東京/Gallery SPEAK FOR)
2016年
「GIFT in BLOOM Vol.11」(東京/銀座三越)
「Tagboat Exhibition in New York 2016」(ニューヨーク/アショク・ジェーンギャラリー)
2017年
「春を探して」(東京/アートスペース・モルゲンロート)
「ART in PARK HOTEL TOKYO 2017」(東京/パークホテル東京)
「2017GIFT in BLOOM Vol.13」(東京/銀座三越)
2018年
「SICF19」(東京/スパイラル)
「THE 4TH CROSSLOADS HOTEL」(東京/銀座三越)
「物語を紡ぐ作家たち」(東京/東京九段耀画廊)